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Unixの歴史
当時OSという考え方そのものがとても新しかった。WindowsもMacOSもなかった。
もともとMulticsというOSをベル研究所では作っていたのだが、全然使い物にならない
その失敗を生かして作られたのがUNICSというOSだ。
Multi(マルチ)の反対、Uni(ユニ)に変えたUNICSは名前の通り、軽くて機能も少なくて使い易いOSだった。このUNICSが後々名前を変えて、Unixとなった。
このUnixは、作り方のレシピを世界中に公開していた。高級レストランや老舗日本料理やなどを想像すればわかると思うが、その秘伝のレシピや秘伝のタレの作り方が無料で手に入るなんてことはあり得ない。
結果として、爆発的に人気が出た。
Linuxの歴史
ライセンス契約という言葉の響きでわかる通り、縛りがきつくなっていく。それにつれて、「Unix面倒臭い・・・」という気持ちがエンジニアたちの中で出てきた。
そこで登場したのがLinux。
リーナス・トーバルズというフィンランドの天才大学生が発明したLinuxはUnixを真似て独自に開発したものだった。Linusが作ったUnixライクなOSということで、Linux。
見た目や機能はUnixに似ているが、中身はリーナスのオリジナルだ。
「レシピと同じじゃない方法で、同じ感じの料理が作れたよ」とそんな感じだ。同じ方法ではないので、著作権には引っかからない。
また、リーナスはこのコードを無料で公開し、「気にせず、自由に使ってくれ」と公開した。世界中のエンジニアたちは熱狂した。熱狂するだけではなく、そのレシピを最高のものにするため、力を合わせて改良していった。
そうして高性能OSであるLinuxが誕生し、驚くほどの勢いで市場に広がっていった。